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英国鉄道 全路線網羅 された角田昌夫様 久々の鉄道旅行 お話・お写真頂きました。 ●東欧レイルパス1等10日間 ご利用 2006/10/6 〜 10/27 |
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最 終 章 |
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旅を終わって 6年ぶりの22日間の旅を、無事に終えました。旅の間の体調は、国内にいるより好調でした。たぶん気分が高揚して、心身に良い影響を与えてくれていたのでしょうか。良く歩き、良く見て、良く食べ、良く呑んだ22日間の旅でした。ここで、旅で得た体験を幾つか紹介しましょう。 「泊ったホテル考」 旅の印象に大きく影響するのは、宿泊場所の良し悪しです。今回は、ウィーン4泊(前2泊、後2泊)、オロモウツ10泊(前8泊、後2泊),ドレスデン4泊、ブラチスラバ2泊で、合計4ヶ所のホテルに20泊しました。それぞれのホテルに一長一短や個性があり、良き思い出を残してくれました。それぞれのホテルの印象を、ここで簡単にコメントしてみます。 「プリンツ・オイゲンの窓から、ウィーンの市街が見えました」
このホテルを選んだ理由は、ひとえにウィーン南駅に近いということでした。その点では駅まで歩いて5分の近さで、鉄道利用には便利でした。建物の外観は古いのですが、内部は改装されて近代的でした。但し食事は朝食のみで、夕食のレストラン営業はありませんでした。もっとも近所にレストランが多く、特にウィーン南駅の2階にあるカフェテラス風のレストランが気に入りました。
これも、オロモウツの駅前にある便利なホテルでした。やや素朴な感じでしたが、スタッフも気さくで親切でした。「住めば都」の言葉のように、次第に我が家のような愛着を覚えました。館内にはチェコ料理と中国料理のレストランがあり、中国レストランのマーボ豆腐と広東ヌードルにはお世話になりました。また朝食のバイキングは、静かな環境で美味しく頂けました。駅前広場を望む部屋から、朝な夕なに眺めた風景には忘れがたいものがあります。
このホテルは前回のドレスデン滞在で気に入り、再度泊りました。ドレスデン中央駅から歩いて3分の地の利が、このホテルの最大の取り得です。しかもモダンな室内インテリアや、居住性も抜群でした。ドイツ流の清潔さ、機能性もお勧めです。但し、周辺の開発が進んで賑やかになったこと。宿泊客に団体が増え、前回は静かだった朝食も混雑していたことなど難点もありました。
このホテルを選んだ理由は、ダニューブ(ドナウ)川に面していたからです。ブラチスラバ中央駅からやや遠い難点がありましたが、それを補って余りあるドナウの眺めが得られました。内部の施設・設備も、四つ星のランクに違わない豪華さがありました。部屋の居住性も良く、何より日本語映像の国際テレビを部屋で見られたことでした。このテレビは、前回のチェコ旅行でプラハのコンチネンタル・ホテルにも在りました。
「乗った各国の列車考」 今回はマックス旅行社の手配で、「東ヨーロッパ週游券」を持参しました。お陰さまで、乗車の際にキップ購入の手間が省けました。国別に鉄道の特徴を、ここに記してみましょう。
快速・定時・快適の三拍子が揃った鉄道でした。本線は主に客車列車で、食堂車が付いていたのには昔の日本を思い出しました。料理は軽食では無く、本格的に調理されたメニューが揃っていました。飲み物も、ローカルなワイン・ビールを楽しめました。またハンガリーやチェコ・ドイツを結ぶ国際列車は、重厚かつ気品がある車内のインテリアを備えていました。私たちは、主として1等車を利用しましたが、2等車も大差がない車内だったようです。
本線はオーストリアと同じでしたが、近年は線路の改良が進みスピードのアップ図られていました。特に一部の路線に、高速度列車(ペンドリーノ)が導入されていました。やがては、全国や近隣の国とも、ペンドリーノで結ばれるようです。ローカル線は、昔懐かしいディーセルカーが主でした。やや古い車両が多い感じでしたが、運行は正確のようでした。
さすがは鉄道王国だけに、早い・正確・快適に列車が運行されていました。ドレスデンのような大きな駅では、構内に各種設備が完備していました。スタッフの配置も適切で、外国人への案内なども親切に設定されていました。 列車の種類は、EC(国際急行列車)、IC(国内急行列車)、RB(各駅停車)など、目的地に向けての選択も多様でした。 「私のお勧め訪問地」 チェコと言えば大半の人が、まず首都「プラハ」や世界遺産の「チェスキー・クロムクフ」を訪問するようです。これらの観光地以外に、私のお勧め観光地を以下に列挙してみます。
日本で言えば、私の田舎である「会津地方」に似た緑豊かな田園地帯が広がります。森や林の間に、清らかな流れが見えます。そこは正に、スメタナ作曲「モルダウ」の世界です(もっとも、この川はボヘミア地方を流れていますが)。 更に足を伸ばして、ポーランドとの国境地方も魅力がありますよ。
本文にも紹介しましたが、チェコからドイツのザクセン地方へ入ったエルベ川は深い渓谷を流れます。両側に聳える奇岩群は、小規模ながら会津の「塔のへつり」に似ています。特に本編でも紹介した「バスタイ橋」から見下ろしたエルベの眺めは、圧巻でした。
私はドイツ最奥の地、ザクセン地方が大好きです。かつては旧東ドイツに属していたザクセン地方は、開発が遅れていただけに古き良きドイツの面影を残しています。赤色の瓦屋根に統一された街並みが、緑の田園に囲まれた姿は一幅の西洋絵画を見る想いでした。ポーランドとチェコの国境が接するツイタオ、ゲルリッツ、コトブス、フランクフルト・アン・デア・オーデル(但し西のフランクフルトではない)など、まだまだ日本人には馴染みが無い地方です。 「私の個人旅行術」 ここで私が今までにマスターした「個人旅行術」を、紹介してみます。もちろん各人に様々な方法がありますので、あくまでもご参考までに。
人によってはバスや、レンタカーを使う方法もあります。鉄道が好きな私は、終始一貫して「車窓の旅」に徹しました。この際に必携なのは、私のバイブル「トーマス・クック」の時刻表です。また目的地に合わせて、旅行前に「周遊券」を購入しておけば現地で切符を購入する手間が省けます。列車に乗る際には、事前に到着ホームや列車位置を調べておきます。但し突然の変更などはアナウンスが分からず、気を遣ったものです。
若い頃はその日暮らしで、毎日宿泊地を変え着いた土地でホテルを探したものでした。この方法でも、目的地に早めに着けば(遅くとも午後3時頃までに)ホテルは見つかりました。数ある旅で、二度ほどホテルにアブレタことがありました。一度は南イタリアの長靴の底「タラント」です。さすがに夜9時に着いては、ホテルは見つかりません。この時は急いで駅に戻り、ジェノバ行きの夜行寝台に乗りました。もう一ヶ所は、スペイン国境に近いフランスの「バイヨンヌ」でした。午後の早い時間に着いたのに、お祭りでもあったのかホテルは全て満宿です。この時も夜行列車で一気にスイスへ向かい、ピンチを脱しました。最近の私は旅行前にホテルを予約して(もちろんマックス社に依頼)、一ヶ所に最低4、5泊して周辺を見て歩く方法をとっています。
宿に着いたら荷物を置いて、軽装で外出します。通常は朝の9時過ぎに列車に乗り、11時半頃に目的地に着きます。例えばヨークからだと、リヴァプールまで午前中には行けます。まず最寄のレストランで昼食を済ませて、近辺の目的地を見学します。途中でお茶の時間(アフタヌーン・ティ)をとって、帰途に付きます。車内販売でビールを買って、車窓を肴に一杯は至福のひと時ですよ。午後の早い時間にホテルへ戻れば、部屋で昼寝も出来ます。
もちろんホテルのレストランで、フォーマルなディナーも可能です。でも時には近くのスーパーで、サンドイッチ・ミルク・バナナ・デザートなど買って部屋で食べても良いですね。これは値段が安く済むばかりでなく、早く食べられると言う利点もあります。
私は混雑の場合を考えて、予め一等の乗車券を用意しておきます。列車が空いていたら、2等車(普通車)に乗った方が地元の人たちと接する機会が多いようです。相席になった人や駅での待合の時間に知り合った人などは、旅の思い出を飾ってくれます。良くホームで立ち話して、地元の歴史や風俗・習慣を聞いたものです。個人旅行のメリットは、旅先で思わぬ出会いから友人が出きることです。たまたま出会った人でイギリスのリンダ、チェコのヤロスラフさんなど、その後もお付き合いが続いている人がいます。
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